複数サービスの参入でネットショップ開業のハードルはかなり下がりましたが、ネットショップを運営するとなると様々な作業が発生します。

ここでは、基本的なネットショップ運営の流れや注意点についてご説明します。

 

ネットショップ運営にはどのような作業が発生するのか、またはどのような注意点に気を付ければよいのかを知って、自分のできる範囲を把握し、実際のネットショップ運営に役立てて下さい。

 

1．出品と注文、在庫の確認

多くの場合、ネットショップに商品の写真データと説明文を掲載すれば出品は完了です。
そして、その商品に興味をもった購入者が注文ボタンを押してくれれば注文確定になります。

 

ネットショップの運営・担当者として、注文を受けて最初にすることは在庫の確認です。
商品をすぐに送れる状態かどうか在庫確認を済ませたら、購入者が選んだ決済や支払い方法の確認に移ります。

 

在庫についての注意点ですが、基本的には在庫が0の状態や不足がちにならないように、販売数を予測して充分な量を確保しておくことが大事です。
商品を陳列しておいて「実はありませんでした」では、購入者に大きなマイナスイメージを与えることにも繋がるので注意しましょう。

 

2．決済・支払い方法について確認

支払い方法は、ショッピングモール毎に決められていたり、あるいは、ネットショップ側で指定することもありますが、決済・支払い方法の種類として大きく分けて「先払い」と「後払い」の2タイプがあります。

 

どちらのパターンにせよ、決済・支払い方法は、商品の売買にとって重要な項目となります。
購入者が入力した注文の情報や個人情報、決済方法などを十分にチェック・確認しましょう。

 

3．注文確認メールの送信

大手ネットショップなどでは購入者が注文を確定した時点でサイト側から自動で注文確認メールを送っていますが、ネットショップ側として、「注文を確認して受け付けました」という意思表示のために注文確認メールを送信します。

 

この注文確認メールは、売買契約にとっても重要な意思表示となるもので、受注したという旨をネットショップから購入者へメールで連絡し、そのメールが購入者へ届いた時点で契約成立が成立します。

 

売買契約の成立にもかかわる重要な確認事項になるので、漏れのないように十分に注意しましょう。

 

4．商品の発送と決済

注文が確定しているので商品を購入者の元へと発送します。

 

コンビニ決済やクレジットカード決済、郵便振替、銀行振込などの「先払い」の場合は、決済確認後に商品を発送します。

また、購入者が「後払い」を選択した場合は、決済前に商品を発送することになるので、商品到着後に購入者が代金を支払ったかどうか確認する必要があります。

 

決済に関してはルーズな購入者も存在します。
先払いの場合の注意点として、必ず「○日までに入金して下さい」と明記しておくことです。

 

商品を発送したら購入者に「商品発送報告メール」を送ります。
荷物の配達状況確認のために利用した宅配サービスや伝票番号を記しておくと購入者も安心して荷物を受け取れます。

 

また、購入者の元に商品が届いた後に「お礼メール」を送ると印象が良くなり、商品についての感想などを聞けることもあるので送るように心がけましょう。

 

 

以上、基本的なネットショップ運営の流れと、その注意点についてご紹介しました。
商品の出品から最後のお礼メールまで、ネットショップ運営の流れには、様々な手順・作業が必要であることが確認できたと思います。

 

顔の見えないインターネットでの販売では、1回の取引で購入者と良い関係をしっかり確立することが大切です。
安心して利用できる信頼感あるネットショップであることを示すことができれば、リピートにも繋がり、ネットショップを成功へと導きます。

 

ネットショップ運営では、売買契約の成立をはじめ、購入者と良い関係を構築するためにも、購入者とネットショップとを繋ぐ主な伝達手段となる「メールでの連絡」は、非常に重要なものになります。
トラブルを回避するためにも、また、購入者との信頼関係を築くためにも、「注文確認・商品発送報告・お礼」のメールは欠かさず行うようにしましょう。